沖縄県浦添市の社会保険労務士、行政書士松本です。
珍しくキャリアアップ助成金のことが沖縄タイムスの総合面に掲載されておりました。
今回は助成金のことについて、説明します。
支給低迷でも予算増するキャリアアップ助成金メニュー
支給低迷でも予算増へ 非正規社員賃上げ助成 7千人想定 実績は数人
阿部精菌が主導する非正規社員のベースアップ(ベア)を実施した企業への助成金事業を巡り、2019年度の支給実績が7千人の想定に対して数人にとどまっていることが8日分かった。
2020/02/09 沖縄タイムス朝刊
記事によると、キャリアアップ助成金メニューの「選択的適用拡大導入時処遇改善コース」の支給実績が17年度は0人、18年度2事業所2人、19年度は数人にとどまっているという。
厚生労働省の担当者は「広報活動に力を入れて適用拡大を目指す」とコメント。
20年度に1人当たりの支給単価を増やしたうえで想定する5千人の利用についても達成可能という見込みを持っているそうです。
これは2020年度の助成金として、この厚生労働省のプッシュがあれば、一つの目玉になる可能性がありますね。
ただし、現状では中小企業1人当たり3%の引き上げでも2万9千円、最高14%以上の引き上げで13万2千円の支給。
助成金は「儲ける」ものではありません。
会社が人事労務管理の向上、制度の整備を目指すのであれば、活用できる助成金を活用しましょう、というのが昨今の助成金制度の姿です。
助成金センターでは懇切丁寧に申請方法を教えてくれます。
報酬を払って社労士にお願いしなくても、意外と自社でできる助成金も多いと思いますよ。
今後も続く働き方改革の推進、助成金の申請代行を専門におこなうことができる「社会保険労務士」の資格に、今注目が集まっています。