沖縄県浦添市の特定社会保険労務士・特定行政書士・1級FP松本@officegsrです。
2021年5月学科試験を一発合格し、同年10月の実技試験にも一発合格できました。
FPの知識は自分のマネープランを検討するうえで大変役に立つ知識です。
FP3級から挑戦して段階を踏みながら最高峰であるFP1級に挑戦することができます。
今回は1級FP技能士試験について解説します。
ちなみに私が取得した1級FP技能士は一般社団法人金融財政事情研究会の試験の方です。
いわゆる「きんざい」
きんざいとは別に日本FP協会が実施する1級試験もあります。
そう、FP業界はFP協会ときんざいの2カ所で実施されるFP資格があるんです。
(どっちもFP技能士の資格になります)
日本FP協会のFP資格は、国家資格である1級2級とは別に「AFP」とその上位資格である「CFP」を取得できます。
テレビによく出演されているFPの有名人はほぼほぼCFP取得者です。
私の場合は最初に取得した3級FP技能士がきんざいの試験であったこと、その後2級FP技能士もきんざいで受験したこと、社労士と行政書士が業務のメインであることからCFPの取得までは考えなかったことから、きんざいの1級FP技能士に挑戦しました。
きんざいの1級FP技能士を目指している方は必見ですよ。
今回の記事でわかること
- きんざいの1級FP技能士学科試験の概要
(この記事は2022年1月現在の情報に基づき記述しています)
1級FP技能士学科試験とは?
1級FP技能士試験について
1級FP技能検定では「学科試験」と「実技試験」で構成されています。
実技試験は、学科試験に合格しないと受験できません。
学科試験と実技試験は別日程で行われます。
2021年5月の学科試験の合格者は、最短で同年10月の実技試験を受験できました。
会場によっては9月実技試験の場合もあるようです。
(私が受験した福岡会場は10月実施でした)
学科試験に合格した場合、実技試験は学科試験日の翌々年度の実技試験まで受験することができます。
そのため、まずはとにかく学科試験に合格することです。
学科試験に合格できれば、時間をかけて実技試験にも挑戦することができます。
1級FP技能士学科試験について
1級FP技能士学科試験は「基礎編」と「応用編」の2部構成となっています。
この「基礎」と「応用」という言葉にだまされてはいけません。
私の感覚では「基礎編」の方が圧倒的に問題が難しいのです。
基礎編は50問の選択肢4問のマークシート方式です。
そのため重箱の隅をつつくような細かい知識を問う問題が出題されます。
合格基準は基礎編・応用編あわせて6割以上得点することです。
私の自己採点では基礎編はギリギリ31問(50問中)正解でした。
応用編は記述式の解答で、計算問題も出題されます。
たしかに「実務=応用」に近いですが、ある程度出題のパターンが決まっているので、過去問を5回解けばパターン通りの解答でかなり高得点できるものだと思います。
試験範囲について
基礎編はA分野からF分野の6分野から50問出題されます。
- A分野「リスクプランニングと資金計画」
- B分野「リスク管理」
- C分野「金融資産運用」
- D分野「タックスプランニング」
- E分野「不動産」
- F分野「相続・事業承継」
応用編はB分野をのぞく各分から5問出題され、各分野3問ずつなので計15問です。
出題形式について
基礎編応用編合わせて200点満点となり、合格基準は120点(6割)となります。
学科試験は午前の基礎編と午後の応用編に分かれて実施されます。
基礎編は午前10時から12時30分までの150分、午後の応用編は午後1時30分から午後4時00分までの150分、合計300分(5時間)の長丁場です(*_*;
実技試験は実際の面接回答時間は15分×2回の30分程度ですが、待機の時間も含めて合計3時間ほどかかりますので思ったより長丁場です。
FP1級学科試験の合格基準について
1級FP技能士学科試験の合計点は200点満点です。
基礎編・応用編あわせて200点満点で合格基準は120点以上。
基礎編が40点でも、応用編で80点以上とることができれば合格基準の120点以上となります。
各分野の足切りもありません。
社労士試験でいえば、午前の選択式試験の基準点と午後の択一式試験の基準点がそれぞれであり、午前も午後も基準点をクリアしないと合格できません。
しかも労働基準法、国民年金法など各分野で「〇点以上」という足切りがあるので、午前も午後も各分野まんべんなく得点する必要があります。
その点からすると、午前午後あわせて120点以上というのは合格を目指しやすい。
(社労士試験は足切りもあるうえ基準点が毎年上下するので1点で泣くことが多く、5年くらい受験を続けている人がざらにいる…)
2021年5月実施の学科試験は全国で受験申請者数が10,873人、受験者数が7,348人、合格者数は1,474人、合格率20.05%でした。
その前までが10%前後で推移していたので、合格しやすい回だったようです。
あぶねー( ;∀;)
1級FP技能士の受験資格
1級FP技能士学科試験の受験資格者は、
- 2級技能検定合格者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
です。
私は20代で2級FP技能士に合格できていたいのですが、公務員でしたのでFPとしての実務経験がなく1級受験から足が遠のいていました。
2019年夏に社労士と行政書士事務所を開業し、年金・相続・遺言の相談実務を1年以上経験することができたので、2021年5月に1級FP技能士試験に挑戦しました。
実技試験の受験資格は、
- 1級学科試験の合格者
- 「FP養成コース」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会のCFP認定者
- 日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者
です。
「FP養成コース」を終了したら学科試験免除??と思ったあなた。
受講料1,045,000円です( ;∀;)
2か月近くみっちり40日も講習を受ける日程となっており、仕事をしながら受講するというのは非現実的でしょう。
地道に学科試験合格を目指した方がよろしいです。
CFP試験も各分野それぞれ50問ずつの試験があるので、一発合格は簡単ではありません(その代わり一度合格した分野は受験しなくてよいので1分野ずつ地道に合格していくと最終合格に到達できる)
一回の試験で学科試験を突破するか、2級FP技能士合格後日本FP協会のAFP資格認定を受けてCFP資格審査試験を1科目ずつ合格し全合格になり最終的に1級FP技能士実技試験を受験するか。
ちなみに日本FP協会の1技能士実技試験は、日本FP協会が別で実施しています。
まとめ
いかがでしたか。
1級FP技能士になるためには、学科試験にまず合格する必要があります。
学科試験は午前の「基礎編」と午後の「応用編」に分かれ、200点満点中120点以上の得点で合格します。
基礎編は50問の選択肢4つのマークシート方式、応用編は15問の記述式です。
学科試験合格後実技試験の案内が送付されます。
実技試験まで合格できて、晴れて1級FP技能士になることができます。
一度学科試験に合格できたら、翌々年度の実技試験まで受験することができます。
1級FP技能士への道は、一般社団法人金融財政事情研究会の道をたどるか日本FP協会の道をたどるかで若干異なってきます。
どちらの会も所属した経験がありますので、機会があるときにきんざいと日本協会のFP事情で感じたことも記事にしたいなーと考えていいます。
ちなみに今現在はきんざいFP技能士センターの会員を継続しています。
老後2000万問題を始め人生100年時代のライフシフト人生を乗り切るためには、かしこく資産運用をしながら節税もして充実したライフプランを実行していくことが大切です。
興味がある方はぜひ1級FP技能士を目指してみてください。
初心者は3級からの受験をおすすめします!!