こんにちは、沖縄の社労士・行政書士・FPの松本@officegsrです。
「オンライン事業所年金情報サービス」とは事業所向けの各種情報・通知書等の電子データをeGovという電子政府のサービスを利用して取り寄せることができるサービスです。
今回はオンライン事業所年金情報サービスを利用するメリット、取得できる情報、サービスの利用方法について解説します。
手軽に簡単に年金情報のオンライン取得を行いたい事業所は必見です。
オンライン事業所年金情報サービスを利用するメリット
オンライン事業所年金情報サービスを利用することで、以下のメリットがあります。
オンライン事業所年金情報サービスを利用するメリット
- 紙の通知書よりも早く受取・確認ができる
- 定期的に受け取ることができる
- データの活用ができる(CSVデータと自社のデータの突合等)
毎月事業所に送付される納入告知書などを、通常より早く確認することができます。
また、電話して取り寄せていた書類も、オンライン上で確認することができます。
CSVデータをダウンロードすることで、自社が保有している社員情報と突合して、給与ソフトの設定と違いが無いか確認する等に活用できます。
私が最大のメリットだと思うことは、電話をして郵送依頼していた書類がオンラインで確認できることが大きなメリットだと思います。
オンライン事業所年金情報サービスで受け取ることのできる情報
電子データで受け取ることのできる各種情報や通知書は以下のとおりです。
- 社会保険料額情報:郵送で納入告知書が届く前に社会保険料額を確認できます。郵送だと通常25日頃に届きますが、電子だと毎月15日頃に閲覧可能です。
- 保険料増減内訳書:前月の社会保険料との差分の内訳(資格取得・資格喪失等)が確認できます。急に保険料額が変わった場合に確認するときによく使います。
- 基本保険料算出内訳書:標準報酬月額ごとの被保険者数等を確認できます。毎年10月のみの作成です。
- 賞与保険料算出内訳書:被保険者ごとの賞与保険料を確認できます。
- 被保険者データ:「届出書プログラム(届書を簡易に作成、申請できる日本年金機構が無料で提供しているプログラム)」に取り込むことで簡易に算定基礎届等の届書を作成できます。
- 決定通知書:提出された届書に基づき日本年金機構で処理が行われた結果を確認することができます。
ちなみにeGovで電子申請した場合、公文書などは期限が過ぎるとダウンロードできなくなるので、公文書が格納されたら忘れずにダウンロードしておきましょう。
オンライン事業所年金情報サービスの利用方法について
オンライン事業所年金情報サービスを利用するためには「GビズID」を取得する必要があります。
「GビズID」とは、デジタル庁が運営している認証システムで、無料で利用することができます。
ただし、アカウントが利用可能となるまでに2週間程度時間がかかるため、時間に余裕を持って手続きすることが重要です。
手続きに必要な書類として、個人事業主であれば印鑑証明書、法人であれば法人の印鑑証明書が必要となります。
郵送での申請となるため、やりとりに時間がかかります。
個人事業主の場合は、マイナンバーカードを利用するとオンラインで申請することが可能です。
GビズIDを利用するメリットは、補助金の申請、社会保険、雇用保険の手続きの電子申請等多岐に渡ります。
年金情報以外でも事業所の取得できる、活用できる情報の幅が広がりますので、GビズIDの取得はデジタル社会の必須事項になるかもしれません。
まとめ
オンライン事業所年金情報サービスを利用することで、郵送されていた社会保険関係の書類をオンラインで受け取ることが可能となります。
CSVデータ等のデータで受け取ることもできるので、その活用の幅が広がります。
利用する際に必要となるGビズIDを取得しておくと、補助金・助成金の申請がオンラインで可能になります。
社会保険、雇用保険にかかる入退社手続きも電子申請が可能となります。
デジタル社会の到来に備えて、自社のGビズIDを取得しオンライン事業所年金情報サービスをご活用ください。
本日もGSRブログをご覧いただきありがとうございました。